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小川先生ブログ⑧

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「2本の棒を動かして次の形を作りましょう!」という問題を見て子どもが答えを見出そうと懸命に考えていた。じいーっと問題とにらめっこ状態!

頃合いを見て、爪楊枝を数本渡して、「同じ形をまず作ってみようね。」と言葉を投げ掛けてみた。
するとその子は鉛筆をノートの上に置き、爪楊枝を動かしはじめ試行錯誤を重ねていた。
アドバイスは無用!
その子は爪楊枝を動かす作業を何回か繰り返すうちに、「できた❗️」と目を輝かせながら嬉しい表情で私の顔を見てくれた。何とも言えない時間の流れでした。そして、誇らしげにノートに答えを描き始めていた。
何のアドバイスも無く、自分の力で答えを見出せたことはとても素晴らしいことですね。


学習を積み重ねていく過程において、具体物を使いながら解答を導き出す操作はとても重要な事です。何やいずれ、頭の中で爪楊枝を動かしながら問題解決していく能力が養われていく事でしょう。

特に低学年の指導程、具体物を使っての指導は学習効果を高めて行きます。具体物を自ら操作しながら算数的思考力を育て、数学的思考力の素地を構築して行きます。


具体物を使うことにより物事を多角的に判断していく力も育てられますね。
 
高学年の面積を求める問題やつるかめ算や速さの問題などを考えていく上でも役立てられていく事でしょう。
問題設定の場面状況を明確にしていくことが出来ますから処理能力も手早く行なっていく事ができますね。


私の学習において、ちょっとした教具を作成して指導に活かしていく考えを重視しています。
工作用紙や折り紙は私の指導上の片腕です。


時計の学習においても、今はデジタル化が進み、子どもは数字を読む力はあるものの、長針と短針の動きから生まれる角度の変化や時間の流れの問題について解決策を見出せない事があります。
 
教具を使い具体的に考えていく事により答えを見出す事が出来ます。市販で売っている時計教具も高いだけと言う事がありますが、考え方を伝えていくのにわざわざ高価な教具を用意する必要はありません。
少し時間を割いて作った自作の時計程、価値あるものになっていく事でしょう。子どもも子どもなりに温かみを感じて学習に付き合ってくれるものと信じています。


具体物を操作していく中で問題意図を深め、徐徐に式に表したり、問題全体を内包的に考えていく事ができます。
興味関心を高めていき、他の問題へも取り組んでいこうとする積極性も自然と身についていく事でしょう。
その姿を見て、周りの子も刺激を受けていくのではないでしょうか?
正にいろいろな意味で相乗効果が高められていきますね。

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