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ソフィアキッズブログ 2021年4月

小川先生ブログ64(3月28日)

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ソフィアキッズ大倉山の子ども等は、とても子どもらしく探究心旺盛な子が多くいます。そんな子ども等の気持ちを上手にコントロールしながら、学習欲を高められている保護者層が厚いこともこの学びの場の特徴でもあります。
あるお子さんは、この数ヶ月の成長に目を見張るものがあり感心しています。そっとその子の学習姿勢をのぞいてみると、ご家庭で用意された問題集に変化があったのです。お子さんと話をしてご準備されたのでしょうか、教室に入るや否や直ぐに問題集に取り組む姿が見られるようになったのです。

今までは、
教室に入るとランドセルを机上に置きっぱなしで和室に入り込み好きな読書に時間を費やすことが多かったのですが、時間の使い方も上手になり、《読書と学習のバランス》を上手に考え行動できるようになってきたのです。
 
お子さんの成長していく様を保護者の方がしっかりと見守りながら、与える教材に工夫を持たせることは、とても重要なことですね。子どもが今、どんなことに興味を持ち追求心を高めようとしているのか判断していくことが大切です。
闇雲に学習教材を与えるのではなく、お子さんが進んで取り組んでいきそうな教材を[お子さんと共に選び抜く]ことにポイントを絞っていきましょう。
4月からは学年が一つ上がりますね。子どもなりに〔お兄さん・お姉さんになっていく自分の姿〕に胸を張って頑張っていこうと意欲を高める時期でもあります。節目の時を効果的に活かしていけるようにしましょう。
低学年のうちに《思考力・構成力》を高める学習をおおいに取り入れていきましょう。小学校中学年高学年と学齢が上がるに従って、物事を多角的に見て考える力を要求されてきますね。その素地作りを低学年のうちから作り上げていくようにしましょう。一つの事象を見て直感的に判断して解決していく力は、柔軟な思考力・適切な判断力をいかに育ててきたかということに左右されます。高学年になって学んでいく(植木算)(つるかめ算)(規則性)(場合の数)(ベン図を用いた学習)等等の学習も興味を持たせながら学習に導入していくと低学年の子にも容易に考え方を身に付けさせていくことができます。
手を動かし、操作を通しながら自ら解決していく能力を低学年の頃から徹底させていくことも重視しましょう。子どもに計算問題を出すと、頭で考えて答えを出すのに無駄な時間が過ぎていく様子が見受けられます。筆算を億劫がる子が意外と多いのですね。(書く)ことを習慣化すると、そんな時間の無駄使いをする子も少なくなるでしょう。何やいずれ最低限必要な数の組み合わせも頭に焼き付けられていくことでしょう。その時を待てば良いのです。お子さんの数感覚をお使いやそろばんなどからも容易に高めていけますよ。お子さんの状態・状況を見ながら適切な方法を見出していきましょう。
 
3月は、卒業シーズンでもありますが、私もこの3月を以って、《ソフィアキッズ大倉山》を卒業することとなりました。私の考え(拙書参照)やソフィアのお子さん・保護者様の様子などを〔ブログ〕を通してお伝えしてきましたが、このブログ64が最終版となってしまいました。
表現が独特で読み取りづらい面も多々あったかと思いますが、子育てに少しでも役立てて頂ければ幸いです。
保護者様から花束と温かなメッセージ頂きました。感謝申し上げます。お元気で!

小川先生ブログ63(3月21日)

子どもと接する時に大事な要素の一つとして、『子どもの目線』に立って物事を判断していくことです。

文科省の学校保健統計から平均身長を見てみると、五歳児はおよそ110cm、六歳児はおよそ116cmとなっています。高校生にもなると157cm程になり成長はだんだん止まっていきます。あくまでも平均値ですので、170cm・180cmを超える高身長の高校生もいます。
五歳児の子の目線と高校生が同じ場所に立って景色を見た時、同じ景色を見ることが出来るでしょうか。60cm・70cmの高さの違いから生まれる景色の様子は思った以上に異なり感動の違いも勿論異なるわけです。五歳児には見えなかった景色も高校生の目線からだと容易に見えますし、景色の拡がり方も格段に違います。
五歳児と保護者等・大人の人が話をする時の様子はどうでしょう。
幼き子が大人の方に声を掛ける時、どうしても顔を上げて語り、聞き手の大人の方が下を向いて聞き入れようとする姿が生まれます。それぞれの目に映る背景が異なりますから、話しての思いが正しく聞き手の耳に届いているか見直さなくてはいけない場面もゼロではありません。
 
お子さんとお話をする際、同じ目線で語り合うことを重視して対応してみてください。思いの外、お子さんの心の声・叫びを聞くことができます。
特にお子さんが悩んだり、困った仕草をした時やちょっとした間違いをしてしまった時に、『同じ目線』に降りて話をしてあげましょう。お子さんは一生懸命に言葉を探して保護者や大人の方に思いを伝えようとしていくことでしょう。そして、過ちに対して保護者が語る言葉をしっかり心に受け止めていこうとする力が生まれてくるのです。
大人同士の話でも同じことが言えますね。座っている者と立っている者同士の会話って、何か圧迫感を覚えたり・命令口調に受け止められたり違和感を感じることが往々にしてあります。
 
「〜〜しながら〜〜」も極力避けられると良いですね。忙しくても手を休めて話を聞くようにもしてみましょう。お子さんが一生懸命に今日の出来事や感動したことなどを保護者に一生懸命に伝えようとしているのに、保護者がそっぽを向いて聞いていたり、本を読みながら聞いていたら、
〔ぼくの話聞いてくれているのかなあ?〕〔わかってくれているのかな?わたしのおもい。〕
と、疑問符が頭の中を占拠していきます。
そうすると、《ぼくの話なんか、聞いてくれないんだ!》《もう話したくないなあ!》
と、語ることに拒否反応を示すようになってきてしまいます。
 
『真剣に語る語り部』と『居るも上の空の聞き手』なんとも空虚感に襲われますね。
どうしても手が離せない状況だったら、
「ゆっくりお話を聞きたいから、ちょっと待ってて!」
と声をかけてあげましょう。
お子さんは、その声を聞いて、《ぼくの話を一生懸命聞いてくれようとする保護者がいる。》という安心感を心に持つことでしょう。
「〜〜しながら〜〜」では、良い結果がなかなか生まれません。
 
目と目を合わせながら、話をし合う関係から、信頼関係も生まれてきます。安心感も倍増され、良き相談相手・良き親子関係が構築されていきますね。

更には、表情の変化にも気付いていくことでしょう。

小川先生ブログ62(3月14日)

小川先生ブログ62(3月14日)

友だちや人とお約束しお会いする時、私は『約束10分前』を基本としています。おっちょこちょいでせっかちが故、ただでさえドジを踏んでしまうことが多々あるので、お友だちでも誰でもあれ約束をした時間に余裕を持って行動していきたいと思っています。『約束10分前』に集合場所に着いていると、気持ちの上でも余裕が生まれて、その街の様子や人の流れを追うことが出来たり、パズル(基本ナンプレ)をしながら時の流れを楽しむことが出来ています。
ソフィアキッズ大倉山の勤務日でも勤務時間より40分から50分は早目に着くようにしています。特に授業がある時は授業指導準備・構想をゆっくり練ることもできますし、スタッフ共有のファイルに目を通したり、本日の予定などを授業前に記載できて授業もスムーズに行っていくことができます。
また、子ども等は、ホワイトボードに記載されている「出席児童の席」「授業生徒と担当スタッフ名」を見て、
「先生、今なら音読聞いてもらえるね。」
「今日は◯◯本を持ってきたから、一緒にやろう!」
と、授業前の短い時間にいろいろな児童が私に声を掛けてくれて、その子等との楽しく豊かな『学習時間』が生まれるのです。
そして、他児童との授業時間が迫ってくると、
「先生。この続きは今度だね。先生に宿題を出しておこうかな。」
と、その日のスケジュールを充分に把握していて、やり切れなかった問題を宿題として出してくれたり、その子との次の『学びの時間』をしっかり確保してくれました。
存在を認めてくれる生徒さんが居て、とても嬉しく思うと共に学習意欲が湧いてくる私でもあります。
 『約束10分前』行動から多くの利点が生まれますね。皆さんも余裕を持って行動できているか確認してみてください。
『待たせるよりも待て!』人と待ち合わせをする時、お友だちや人より早く着いていようとする気持ちがあると、その方とお会いした時も《心の余裕》から逢えた喜びがますます膨らんで来ますね。
 
 《時》の諺や名言を調べてみました。
①時は得難く失い易し
②時は人を待たず
③時の花を挿頭にせよ
そして、未来とは今である・・・(マーガレット・ミード)・・・限りある時間の使い方について、多くを教えてくれていますね。
また、吉田松陰は、
「一日一字を記さば 一年にして三百六十字を得 一夜一時を怠らば 百歳の間三百六千時を失う」
と日々の努力並びに時の重要性を語っています。更に、マハトマ・ガンジーは、
「明日死ぬかのように生きよ 永遠に生きるかのように」
正に未来は今であり、明日の保証は何人ともにないのです。精一杯今を生きる。この刻(時)を意味ある刻(時)と信じて! 行動したいです。
 
・・・うまく使えば、時間はいつも十分にある・・・ゲーテ

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