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小川先生ブログ60(2月28日)

小川先生ブログ60(2月28日)
 
 ソフィアキッズ大倉山の子ども等と学習していると、多くを発見することがあり、愉しい時間が流れています。今回は『工夫』について考えたり、『工夫』して学習力を高めることについて考えてみたいと思います。
 学習力を高めるためにも『工夫』してノートを使う点に気を付けさせましょう。計算にしろ文章題の解法にしろ、自分の考えを後で見直しをした時に、見易く効果的でなければなりません。
 《ノートの中央に線もしくは折り目を付けて使わせる方法があります。》折り目の左側に式を立てさせ、折り目の右側に筆算を書かせるようにします。もし誤りがあったら、《消しゴムで消させず》その下に新たに求めさせるようにします。そのような操作をすることにより、自分のつまずきに気づく場面が往々にしてあります。この積み重ねから自然と『学習力が高められる』ようになります。
 点数に目を向けるのではなく、考え方や計算手順で正しい思考力が身についているか判断していきましょう。練習問題やテストの結果を見て、保護者の多くは点数に目を向けますが、どの箇所にチェックが入ったかが重要です。
「◯◯点なの!こんな点数じゃ、△△学校に行けないわよ。」
と言う前に、
「惜しかったわね。計算ミスかな?」
「ノートの罫線を上手に使って、筆算をもう一度やってみようね。
と一言だけで良いですね。筆算をする時に位取りが正しく書かれていないと単純なミスをしてしまうことがあります。横書きのノートを縦に置いて使用すると、位取りに気を付けながら計算を進めていくことが出来ます。
これも『工夫』の一つですね。
 
「この問題は考え方が間違ってしまったのかな?ゆっくりもう一度考えてみようね。」
とお子さんに投げかけてあげることにより、
[怒られるかもしれない]恐怖が、意欲に繋がる反応に変わります。
これも正しく『工夫』の声掛け(言葉のマジック)です。
安心した気持ち・リラックスした気持ちで取り掛かることにより、発見が見られて来ます。 
 
 私立中学校入試問題では、思考力や創造力や記述力を必要とする問題が多く見受けられます。限られた時間内で試行錯誤しながら発問者に伝わる思考手順・記述表現力を瞬時に解答用紙に示していかなければなりません。処理脳力も『工夫』しながら高めていかなければいけませんね。
 
 例えば、低学年の計算問題では、計算順序を正しく行う学習は今後に重要な学習になります。
 3✖️8ー40➗5➕2✖️(6➕3)のような問題では、
 四則演算・( )を含む問題の計算手順の基本に忠実に計算を行う。
 それぞれの答えを式の下に表させる。つまり
 3✖️8ー40➗5➕2✖️(6➕3)
  24   8   2✖️9
  24   8    18   ←計算工夫18ー8=10・・・ですね。
 =34
と容易に答えを導き出させることが出来ます。
 
 式を一つにしなさいと言う問題でも、
『80円のえんぴつを9本買えるお金を持って、買い物に行きました。すると、えんぴつは10円安くなっていたので、10本買えました。お金は何円残っていますか。一つの式で表して求めなさい。』
学習し始めでは、一つの式に表すことができなくて、時間がいたずらに過ぎることがあります。
「はじめに一つ一つ求めていこう。」
と声を掛けてあげましょう。
①いくら持って買い物に行ったのか。   80✖️9=720
②えんぴつはいくらで売っていたか。   80ー10=70
③代金はいくらか。           70✖️10=700
④いくら残ったか。           720ー700=20
そして、( )を使って、一つの式に表すよう声掛けをしてあげましょう。
→→80✖️9ー(80ー10)✖️10=20
と、一つの式に表して答えを求めることがいつの間にかできるようになります。
考え方が分かっていても、一つの式に表すという条件が加わると即答できなくなりますが、丁寧に考えさせていくことにより解決することができます。
 このように求めていくことも、『工夫』の一つです。
 
「ぼくはビーズを40個持っていました。弟に12個あげ、妹に10個あげました。ぼくが持っているビーズは何個になりました。」
という問題で、
  40ー12ー10=18
と、お子さんが答えた時、丸をつけてあげた後に、
「弟と妹にあげた数を合わせるといくつになるかな。」
と、声を掛けてあげましょう。すると、
  40ー(12➕10)=18
と( )を使って一つの式に表し答えを求めていけます。ちょっとした声掛けが発展問題にも対応できる力を育てていきます
 
 いろいろな場面で『工夫』が実り多き力へと導かれます。

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