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ソフィアキッズブログ 2020年7月

小川先生ブログ㉕(6月28日)

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小川先生ブログ25(6月28日)

中学生の家庭教師宅で、学校からのお便りを見てビックリ‼️

〈7月1日から期末テスト週間〉

えっ!評価するの?評価出来るの⁈
休業明けにどこまで学校として責任を持って指導したのだろうか?
子ども等の休業中の学習の手当はしっかりと行なっていたと言う判断に基づくものなのだろうがやや疑問が残る。

評価をする為の要素なのだろうが、評価する事・優劣を付けること以上に大切な事が見失われていく様で不安に思った。

子ども等に適切な言葉掛けを投げかけた上でその様な判断をしているとは思うが、コロナウイルス対策を懸命に行って来た子ども等の心情をしっかりと受け止めて欲しいと願う。

今回は、ソフィアキッズ大倉山での子どもへの言葉の投げ掛けで気付いた一面を記載したい。

スタッフの協力のもと、子どもたちを育てると言う姿をいつも目にしているが、先日、
スタッフA先生が和室で行われる(ふでとも)のサポートに入る際、
「小川先生に見てもらいなさいね」とB 君に声掛けをして入室された。
「さあ、勉強しようね。」と私が声を掛けると、
B 君は、問題の意図がわからない様で、
「この問題わからないんだよ〜」と涙を浮かべて訴えるばかり、

そこに勉強中のC さんが鉛筆を止めて、
「B 君、泣くのはやめて考えようね。」
と優しく声を掛けると、B 君はその言葉が響いたのか、泣き声を抑え頑張ろうとする様子が見られた。
それでも、問題の意味がまだわからないのか、手が進まない。

そこにD 先生が優しく
「私と考えてみる?」と促すと
「うん。」と言って、先生と一緒に考えようとする様子が伺え、私もホッとしました。
さすが優しさを含んだ母親の様な愛情を持った声掛けに、その子は静かに受け止める様に、落ち着きを戻して来ました。

D 先生も手を拱いたのか、
「違う問題から考えてみようか?」
と、ほんの少し優しい問題を持ち出して、一緒に考え始める姿を見る事が出来ました。

子どもの学習したい内容・つまずきややる気を失った時にどの様に対応していったら良いか教わった様に思いました。

子どもとの関わりで優しい言葉掛けとその子にあった学習レベルの提示で気持ちも楽になったのでしょう。テクニックを教わりとても良い勉強になりました。

私がいろいろな角度から一生懸命教えようと思っても、その子にとっては(この問題は難しい)(今、深く考えたくない)とシャッターを下ろしてしまっていたんですね。そこを無理矢理考えさせようとせず、課題の内容のレベルは下がったとしても学習に取り組む姿勢を確保していった先生の子どもへの愛情に感謝の気持ちを抱きました。

そして、他の子のお勉強を見ていると、
A 先生が
「すごく頑張っているね。この調子で頑張ろうね。」
と優しく声を掛けて下さいました。もうその子のやる気モード全開!
私の声掛けにも耳を傾け、一緒懸命取り組んでくれました。

頭ごなしにあれやこれや課題を与えていっても学習効果は上がりませんし、無駄な時間がただただ過ぎるばかりですね。子どもの状態をしっかりと見て、その子の心に響く投げかけで有意な時間が流れることをあらためて学ぶことが出来た瞬間でもありました。

小川先生ブログ㉔(6月21日)

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小川先生ブログ24(6月21日)

相馬市の中学生徒会による医療従事者への激励メッセージ贈呈が保健センターで行われたと言う記事を読んで感銘を受けました。

生徒会役員等の手書きのメッセージのほか、主旨に共感した生徒等の感謝のメッセージを添えた心温まる激励のメッセージが手渡されたようです。
生徒等の自主性に基づき、彼らの心の声を素直な気持ちで「言葉に表現」し、伝えていった行動はとても素晴らしいですね。

彼らの行動は自らの意思に基づいて行われた行動なので、医療事業者の方々の心に強く響いたのではないでしょうか。
気持ちがこもった言葉は人を動かしますね。
「言葉の持つ意味」「言葉が伝える思い」『言葉は生きている』と言うことをあらためて教えていただいた思いです。

ソフィアキッズでは、保護者の皆様方に児童の生活の様子が伝えられる様に連絡帳や特別授業ファイル等に毎日記載しています。また、スタッフ相互の「その子理解」のためにファイルにも記載しています。

◯連絡帳には
「集中して取り組み着実に理解を深めています。時間に余裕が生まれたので、数独などのパズルも行う事が出来ました。=脳力も鍛えられました。=」

「所定時間内に解く事を一つの目標にしてお勉強を進めました。よく努力して、全体を見渡して解いていく力を高める事が出来ました。設問の指示に合わせて文脈から読み取る力をより高めていけるよう指導しました。辞書を積極的に引き、字句の理解を深めることも指導に加えました。」 

「集中して取り組んでいました。褒めてあげてください。問題文を読んで、わからない時は、絵や線分図を書いて考えさせていきましょう。」

連絡帳は、お子さんの体調や生活・学習面で留意する点を保護者の方に記載して頂き、スタッフはその子の様子を見て、特記すべき内容をお伝えします。
時には、その内容に対して保護者様からお言葉を頂くことがあります。言葉のキャッチボールが行われることにより、保護者とスタッフとの心の通いがスムーズに行われていき、お子さんの成長の一助になっていることを痛感します。

ソフィアキッズの学習システムは、
①保護者の方が用意された課題を自由に行う
②ソフィアキッズで用意したその子に合った学習プログラム(申し込み制)があり、②で指導した内容を以下の様にまとめていきます。そして、毎月末にまとめて保護者にお渡しして一ヶ月間の学習の振り返りをして頂きます。上記、連絡帳にも学習内容をお伝えしていますが、より学習の連続性を理解して頂くのに効果的な方法を取っています。

◯特別授業ファイルには
「大きい数のしくみ、数の読み書きや大小関係をとてもよく理解できています。次回の学習を楽しみにしています。」

「計算では筆算で求めることにより、正確性を高め、より速く求めていく事が出来ることを学びました。長さの単位(cm・m m)についてよく理解できていますが、かさの単位(ℓ・㎗・㎖)の関係性を求められるようにしましょう。」

「短い文を読むと言う単元では、主語・述語の関係を考えながら問題文を読み取る力を高めました。〔詩を読む〕では、同じリズムで構成していることを学び、詩の楽しさを味わうことが出来ました。(工藤直子さんの詩を読みながら、作者・登場人物が伝えたいことや心情を丁寧に学ぶことが出来ました。)」

この様にお子さんの学習の理解状況や繰り返しが必要な学習についても、保護者に伝えられていきます。

特別授業はお子さん一人一人の得手不得手に即応していますので、学校で学ぶ学習効果とは違った良さが含まれてきます。

小川先生ブログ㉓(6月14日)

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小川先生ブログ23(6月14日)

今回は言葉の持つ意味・その有り様について考えてみたい。 

安倍晋三首相は5月25日に記者会見を行い、
「世界では今なお十万人を超える新規の感染者が確認されていて、二か月以上にわたってロックダウンなど強制措置が行われる国もある。しかし、我が国では緊急事態を宣言しても罰則を伴う強制的な外出規制などを実施する事はできない。それでもそうした日本ならではのやり方で、わずか1ヶ月半で今回の流行をほぼ収束させる事ができた。」
と感染の封じ込めに成功したかのような発言をされていた、と報じられている。

この発表はベストタイミングと評価されていますが私たちの生活の在り方が厳しく求められている事は言うまでもありません。正に自粛から自衛の段階に移り個人個人が感染防止策を講じながら対応していかなければいけません。

6月4日の参院財政金融委員会で、麻生太郎財務相が、人口100万人当たりの新型コロナウイルスによる死者数が欧米と比べてはるかに少ないことについて、「国民の民度のレベルが違う。」と言った内容の発言があったようです。

コロナウイルスの流行下では、国同士が援助し合い協力を深めて行く必要があるのに、耳障りの悪い発言のように思います。
ましてや五大陸の連帯・平和の祭典を願った「東京オリンピック」が延期となっているこの時、言葉の重みを感じて慎重に発言して欲しいとも感じた。

言葉は生きている。

心地良い言葉のキャッチボールが、子ども等の心を揺れ動かす事を重視したい。

ソフィアキッズにて、あるスタッフは和室で休んでいる子に、
「今日の課題は終わったのね!時間があるならこの前の続きをやってみる?」
と、声を掛けると、読んでいた本を静かに片付けて、
「うん!」と嬉しそうに勉強机と進む姿に、笑みを浮かべてしまいました。子どものやる気って、ちょっとした声掛けから生まれますね。

そして、別のスタッフは、
「連絡帳に書いてもらえたの?今日は、褒める事がいっぱいあったんじゃないの?」
と、保護者のお迎えをそわそわしながら待っている子の背中に声を掛けると、
照れているのか?(書いてもらったっけ?)とか言いながら、ランドセルから連絡帳を徐ろに出して、無造作に連絡帳をスタッフに渡す姿は、その子の目一杯嬉しさを表した表現にも見えました。

言葉は生きているし、お互いの意思を尊重したり認め合う心の有り様を伝え合う意味ある行動の一つですね。

新型コロナウイルスで子ども等の行動も制限されています。休業要請の段階的な緩和の中、再び感染が拡大する不安を抱えながら、新たな日常に入る今、言葉の重みをきちんと抑えて行動していきたい。

小川先生ブログ㉒(6月7日)

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