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小川先生ブログ㊵(10月11日)

小川先生ブログ40(10月11日)

10月に入り、お子様が令和2年度前期の学習評価表「あゆみ」を持ち帰られて来たご家庭も多いのではないでしょうか。

「あゆみ」の(評定)については重きを置く必要はありません。
その子の努力がどの様に現れたのか見定め、お子さんが今後の学習に意欲的に取り組んでいける様、声掛けをしていきましょう。

前回の続きとなりますが、幼児期の学習資料が小学校低学年・高学年児童の学習にどの様に役立つか考えていきたいと思います。

私立小学校入試問題から分析していくと、
「数感覚」を高める要素の問題として、(数の多少)(一対多対応)(数の増減)や(足し算・引き算の基礎)などが多くの学校で出題されています。
1〜5くらいの数の比較でしたら容易に出来ますが、◯△□などいろいろ混在している数を数えるのは容易ではありません。
その数も10を超える数の比較となると大人でも対応の仕方を考えてしまいます。 
数えるより線で結んで消去していくなど対応策を導入していくと良いですね。
つまり問題を見て問題を解決していく能力を如何に築いていくことができるかと言う事です。この様な問題は、低学年の学習に入る前の予備知識を育てるのに効果的です。

入学後の児童に対しても、算数が苦手な子や理解に時間が掛かる子に適宜提示していくと楽しく学びながら基礎知識を身に付けさせていくことが出来ます。

「図形の見方」を正しく理解させるには、平面図形・立体図形を構成している形を判断していく力を身に付けさせることが重要です。 
(積み木パズル)(積み木の数)(図形分解)などを具体物を使いながら考えていく事により、高学年で学ぶ(線対称・点対称図形)(三角形・四角形)(角柱・角錐)(立体と展開図)などの学習にも比較的に早く対応していくことが出来るでしょう。

また(影)からどの様な形が隠れているかを判断させる問題も面白いですね。構成力・分析力や推理力を鍛えていくことができます。

「お話作り」など国語力を確かめる問題も、どの学校でも出題されていきます。
(動き言葉)(同頭音・同尾音)(様子言葉)(お話作り)などは国語力を高めるための素地作りとして重要になっていきます。 
(しりとり)を親子面接に出す学校もありますが、家庭環境の様子を知る上でとても良いですね。そして、子どもはしりとりを通して多くの語彙を学ぶ事になります。
「◯◯ってな〜に?」
「それはね・・・」
と、親子のコミュニケーションも深めていきますね。
(季節の行事)(季節の草木)(影の向きと風向き)なども理科社会科生活科を学ぶ上で重要な視点となっていきます。問題によっては、一次関数のグラフ作成にも役立つ知識が見受けられます。切片・傾きを知る要素がありますね。

他にも、巧緻性・器用性・丁寧さ・確実性を高めていく要素の課題が入試問題に組み込まれています。

幼児教育書は、入試問題に対応するだけのテキストとしてあるのではなく、小学校で学ぶ子等の弱点克服のためにもあると考えた方が良いでしょう。どの私立小学校でも良いですから、書店で覗いてみてください。ヒントがそこにあるかもしれません。

お子さんの得手不得手を正しく判断をして、応用力・発展学習に目を向けるのではなく、如何に基礎学力を定着させて意欲的に愉しく学習していける場が拡がるのか考えていきましょう。

有用な情報・知識は自分から探していかないといけません。まだ幼き子にはその判断は身に付いていません。保護者の方の判断力がその子の学習環境を高めていくものであると考えましょう。

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