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小川先生ブログ㉘(7月19日)

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小川先生ブログ28(7月19日)

ソフィアキッズ大倉山の子等との国語でのお勉強の一コマを紹介してみましょう。

日頃から子どもの成長のすばらしさを感じることが多くあります。

気持ちも高まり共に多くを学び合い知識量を増やしていきたいと強く思わさせてくれる一瞬・時でもあります。

ある日、「いろいろな文を読む」を中心に学習を進めていくと、私と勉強を始めた頃は要領が悪く、一つの設問の意味がわからないとそこで止まってしまい、先の設問に触れることが出来ませんでしたが、この時の学習時間では時間内に全体の設問に対応して、わからなくて飛ばした設問に後で丁寧に考え、答えを導き出すまでにもなって来ました。

問題文の設問に対応する力が身に付いていることを確かめることが出来た一日でしたが、このようなパターンって結構ありますよね。
表裏に問題が示されているプリントを配られて、表面ばかりに時間を取られて、裏面の問題に手を出すことも出来なかった等あります。
全体を見渡し、時間配分を考えて取り組んでいくことも重要なテスト対策の一つですね。

そして、ある子には、長い文を読み取る前に、どんな設問があり、何を求めようとしているか見通しを立てた上で、物語文や観察文・説明文などを読んでいこうと指導する場面があります。設問から入っていくと長い文も頭に入りやすくなりますね。

必要と思われる箇所に、線を引かせたり、印を付けさせるのも解法テクニック要素の一つとして声を掛けることがあります。
長い文の中に答えもヒントも書かれていることは当たり前のことですからね。当たり前の要素を浮き彫りにしてあげることにより視覚に訴え答えをいち早く導き出していくことが出来るのです。

中休みや学習の最後にこんな遊び時間も有効です。
「部首トランプ」遊びを通して、どんな漢字をどのくらい覚えているか勉強に取り入れてみました。カードをめくると『さんずい』が出てきました。
「さあ、知っている(さんずい)の漢字を書いてみようね。」
「えっ、さんずいか?そうだ・・・あと・・・!」
と、〔池・汽・海・活・洋・・・)
そして、もう一枚カードをめくると、『もんがまえ』
「もんがまえの漢字わからないよ!」
「そうか!じゃあ、もう一枚めくってみようね。」
「あっ!(にんべん)が出てきたよ。(にんべん)はわかるかな?」
『にんべん』
「にんべんの漢字なら知っているよ。」
すると、〔休・体・浜・住・何・作・他・・・〕
面白いように、スラスラと書いていきました。
部首トランプを通しながら、反射的に漢字を思い出しながら、描き示して行く姿はとても楽しそうで、もっと遊んでいたい様子を示してくれました。

闇雲に、漢字を覚えさせようとしないで、今までに学習した内容を掘り起こして行くのも楽しい「学習」の姿ですね。
また、学年の領域を超えて、知っている・見たことある・自分の名前に含まれているなどなど漢字を書き出す幅も多角的で面白みが含まれています。
この部首トランプの使い方もいろいろな工夫で違う遊びが出来ますが、他にも、新聞を使って漢字選びをすることも出来ますし、熟語選びと漢字学習の幅を広げていくことが出来ます。 
何人かの子どもと漢字探し遊びも良い意味での競争原理を高めて知識量をお互い高めていこうとする相乗効果も生まれて来ます。

「 勉強をしなさい!」と厳しい口調で勉強を強要するより、「一緒に遊ばない?」と部首トランプに時間を掛けた方が、子どもの心に頭に栄養素を与えることが出来るのではないでしょうか。

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