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小川先生ブログ㉓(6月14日)

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小川先生ブログ23(6月14日)

今回は言葉の持つ意味・その有り様について考えてみたい。 

安倍晋三首相は5月25日に記者会見を行い、
「世界では今なお十万人を超える新規の感染者が確認されていて、二か月以上にわたってロックダウンなど強制措置が行われる国もある。しかし、我が国では緊急事態を宣言しても罰則を伴う強制的な外出規制などを実施する事はできない。それでもそうした日本ならではのやり方で、わずか1ヶ月半で今回の流行をほぼ収束させる事ができた。」
と感染の封じ込めに成功したかのような発言をされていた、と報じられている。

この発表はベストタイミングと評価されていますが私たちの生活の在り方が厳しく求められている事は言うまでもありません。正に自粛から自衛の段階に移り個人個人が感染防止策を講じながら対応していかなければいけません。

6月4日の参院財政金融委員会で、麻生太郎財務相が、人口100万人当たりの新型コロナウイルスによる死者数が欧米と比べてはるかに少ないことについて、「国民の民度のレベルが違う。」と言った内容の発言があったようです。

コロナウイルスの流行下では、国同士が援助し合い協力を深めて行く必要があるのに、耳障りの悪い発言のように思います。
ましてや五大陸の連帯・平和の祭典を願った「東京オリンピック」が延期となっているこの時、言葉の重みを感じて慎重に発言して欲しいとも感じた。

言葉は生きている。

心地良い言葉のキャッチボールが、子ども等の心を揺れ動かす事を重視したい。

ソフィアキッズにて、あるスタッフは和室で休んでいる子に、
「今日の課題は終わったのね!時間があるならこの前の続きをやってみる?」
と、声を掛けると、読んでいた本を静かに片付けて、
「うん!」と嬉しそうに勉強机と進む姿に、笑みを浮かべてしまいました。子どものやる気って、ちょっとした声掛けから生まれますね。

そして、別のスタッフは、
「連絡帳に書いてもらえたの?今日は、褒める事がいっぱいあったんじゃないの?」
と、保護者のお迎えをそわそわしながら待っている子の背中に声を掛けると、
照れているのか?(書いてもらったっけ?)とか言いながら、ランドセルから連絡帳を徐ろに出して、無造作に連絡帳をスタッフに渡す姿は、その子の目一杯嬉しさを表した表現にも見えました。

言葉は生きているし、お互いの意思を尊重したり認め合う心の有り様を伝え合う意味ある行動の一つですね。

新型コロナウイルスで子ども等の行動も制限されています。休業要請の段階的な緩和の中、再び感染が拡大する不安を抱えながら、新たな日常に入る今、言葉の重みをきちんと抑えて行動していきたい。

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