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小川先生ブログ㊾(12月13日)

小川先生ブログ49(12月13日)

私もそうですが、子ども等と勉強をしていて何より嬉しいのは、ノートを閉じた後に、
「楽しかったあ!」
と、とても明るく弾んだ声を聞けた時ですね。

子ども等は答えを導き出すのに、頭の中でいろいろ考えて試行錯誤するも後一歩のところで解答に辿りつかないことが時にして有ります。そんな時、タイミングを計りながら、
「ちょっと見て、この問題の◯◯の部分は、こう表せるよね。」
と、一言加えるだけで、
「・・・あっ!わかった!」
と、自分がイメージした線分図に付け足しながら、スラスラと容易に答えを求めていく事が往々にしてあります。

こんなこともあります。
その日は、「相当算・倍数算」を中心とした学習でしたが、線分図でお互い示すものの描き方が微妙に違うも答えは一緒でした。
私の考え方と生徒さんの考え方を発表し合い、次の問題にと学習を進めましたが、考え方にもいろいろある事を発見する事が出来た一瞬でもありました。 

例題(その日の問題ではありません。)
おはじきが何個か有りましたが、ぼくは1/2(二分の一)を取り、先生が残りの1/3(三分
 の一)を取ったら、残りが40個になりました。おはじきははじめに何個ありましたか。
と言う問題では以下の様な考え方がありますね。(他にも考え方があるかもしれません。)

線分図を書いて、それぞれに当てはまる分数や数字を書いて答えを求めてみてくださいね。
1)全体を①とする。
ぼくが取ったおはじきの数1/2を線分図上に示す。
残りを❶とする。先生が取ったおはじきの数1/3を線分図上に示す。
その残りが40個である事を線分図上に示す。
・・・先生が取った後の残りの40個は❶ー1/3に相当するから、ぼくが取った残りの数は
    (40✖️3➗2)から60個となる。
この60個は、ぼくが取った残りの数だから、①ー1/2に相当します。
だから、はじめの数は、(60✖️2➗1)から、120個と求められる。

2)全体を①とする。ぼくが取ったおはじきの数1/2を線分図上に示す。
 先生は、ぼくが取った数の残りの1/3だから、(①ー1/2)✖️1/3となり、全体の1/6となる。先生の取った数を線分図上に示し、残りの数40個を記入する。
 ・・・よって、残りの40個は、ぼくと先生が取った残りの数になるから、
    ①ー1/2ー1/6となり、1/3が40個に相当する事が分かる。
    故に、はじめの数は、(40✖️3➗1)から、はじめの数は120個と求められる。

この様に、いろいろな方法で問題解決していく力を身に付けていくと強味が増しますね。
未知の問題に対してどの方法で考えていく事が答えを導き出すのに近道で容易なのか、いろいろな方策を知識として押さえておく事が重要となります。
《正に引き出しを多く持ちたいです。》

考え方がわからなくなった子へのサポートのポイントや答えを導き出すための思考経路は多様にあります。〔「こうしかない!」ではなく、「こうも考えられる!」〕
学習の愉しさを味わいながら《考える力》《思考力》を鍛え育てていきたいですね。

そして、手を動かさせましょう。  
鉛筆で問題文の必要な数字や言葉に線を引く。メモ的に絵や線で問題文を簡略化させておく。式を描く。筆算で丁寧に計算をする。単位の書き落としに気をつけて解答欄に答えを示す。
はじめはおっくうだと感じるお子さんも徐々に習慣化して、力も向上していきます。自宅学習に活かしてみてくださいね。

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