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小川先生ブログ⑫(3月29日)

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<小川先生ブログ12>

前回は、計算力の重要性について記載させて頂きました。   

今回は、「式」の表し方について書き示したいと思います。 

先ずは下の問題から考えてみましょう。 

①「ある数から4を取って5倍した数に3を加えたら10になりました。ある数を求めなさい。」と言う問題と

②「ある数から4を5倍した数を引いた後に3加えたら7になりました。ある数を求めなさい。」と言う問題とでは、どんな式の違いが生まれるのでしょう。
  
①は、(□−4)×5+3=28
②は、 □−4×5+3=11     となりますね。

文章を順序立てて丁寧に読み取り、既存の学習から得た力(小括弧)を用いて式化する力が備えられていれば①は用意に答えを求めて行く事が出来ますが、②は小括弧は必要ありません。

計算力が身に付いていて、四則演算の決まりを充分に把握していても、式を正しく示していなければ正解を導き出せません。

(4を取って5倍)か(4を5倍)では意味が異なりますね。
文章を正しく読み取る能力を身に付けることが重要です。
 
また、
③「ある数から4を5倍して3を加えた数を引いたら11になりました。ある数を求めなさい。」と言う問題では小括弧の使い方が変わりますね。

□−(4×5+3)=11

問題内容も変わりますし、求める□の数も当然変わっていきますね。
(  )の付く付かない・付ける場所の違いは単純な問題文の読み違いだけではありません。
文章の読み取りの弱さから生まれていますね。
国語の文法とは違った算数特有の文章の羅列を読み取らなければいけません。
上記の①から③の問題も言い回しが少し可笑しくないですか? 

文章題では、
④「たろうくんは、おはじきを何個か持っていましたが4個弟にあげて、残りを5人で分けたら、
一人分が2個になりました。たろうくんは何個のおはじきを持っていましたか。」

⑤「はなこさんは、おはじきを何個か持っていましたが、お友だちに4個ずつ5人にあげたので、残りは2個になりました。はなこさんは、おはじきを何個持っていましたか。」

の様な問題が考えられますね。
式の立て方は似ていますが、考え方が違いますから注意しないといけません。
 
また、
⑥「ぼくは、おはじきを6個持っていましたが、お姉さんから3個もらったので、お姉さんの持っている数と同じになりました。お姉さんははじめおはじきをいくつ持っていましたか?」

この場合、(一つの式に表しなさい。)と言う条件がなければ、以下のように二つの式で表して答えを導き出せば良いです。

6+3=9
9+3=12     答えは12個

考え方が定着していないお子さんは、一つの式で求める必要はありませんね。

ソフィアキッズで学ぶ子等には、問題を丁寧に読み取り、段階を踏みながら答えを導き出せる様に、丁寧に指導を重ねています。

誤答が目立ったり、考え方がわからないお子さんそれぞれ固有の指導で接しています。

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