HOME > ソフィアキッズブログ > 5ページ目

ソフィアキッズブログ 5ページ目

小川先生ブログ㉙(7月25日)

2020-07-29.png

小川先生ブログ29(7月25日)

ソフィアキッズ大倉山で子ども等の生活・学習の様子を見守り指導するスタッフの様子を見ていると、お互いを尊重しあいながら、信頼関係を大切にしている事が伝わってきます。

当たり前の事なのでしょうが、相手を思いやる気持ちと気遣いを備えていらっしゃるスタッフの動作・声掛けに安堵の気持ちを持ち、豊かな気持ちで子ども等と接する状況が生まれてきます。
幾つか事例を挙げてみますね。

①子どもと集中して勉強をしていると

「電気付けましょうね。」
と、背中から声を掛けてくださり、電気を付けてくれました。
部屋全体明るく感じていたので気に留めていなかったのですが、部分的に照度をあげられるようになっていたのです。新米の私はその存在も知らなかったので、それはそれは嬉しかったです。さり気なく教えてくださり感謝の気持ちを持ちましたし、勉強も集中して行うことが出来ました。

②子どもが肩をすぼめて丸くしている様子を見て

「エアコン効き過ぎているかな?」
子どもによっては、「あついだの」「さむいだの」はっきり表現できる子もいますが全てではありませんね。また、周りの子のことを考えて我慢をしてしまう子もいますね。そのスタッフは、この子がどんな子かよく分かっていての一言だったのでしょう。その子も嬉しそうに笑顔でうなずいていました。感謝の気持ちを表していたんですね。

③寝不足だったのか?うとうとし始めた子には

皆が静かにそれぞれの課題を行っている時に、鉛筆の動きが止まった子が一人。
しばらく様子を見ていると、完璧に夢の世界に入り込んでしまった様子。全体の様子を見守っていたスタッフの一人が、毛布を持って来て、そっと肩から掛けてあげる姿を見ることが出来ました。
学校も始まり、疲れも出始める頃ですからやむを得ないですね。少しでも眠れば疲れも取れるでしょう。これもスタッフの優しさですね。子どもも安心して生活し、学習の遅れは目覚めてから充分に取り戻すことが出来るでしょう。

 当たり前のことのようですが、子どもの状態や周りとの関係性を充分に把握していないと、さり気無く出来ないものです。
例えば、勉強が終わった子は、和室にてゲームや読書など思い思いの遊びを行っても良いわけですが、勉強部屋では数名の子が勉強に集中しています。そんな時、賑やかになった和室の子に声を掛けて、
「まだ勉強中だから、ドアを閉めるわよ。」
と、一声掛けて、ドアを閉めていました。
子ども等もその意味を理解して、静かに過ごす姿が見られました。声を掛けずにいきなりドアを閉められたら、子ども等の気持ちも閉鎖されてしまいますからね。さりげない声掛け!重要ですね。

子どもが教室に入れば、活動の中心はあくまでもう子ども主体になっていくわけですから、いちいち一つ一つ確認したり、教え合うことができません。そんな中で、気が付いたことをさりげなく確認しあえる関係って素晴らしいですよね。
ソフィアキッズ大倉山にはきめ細やかであたたかな空気が流れています。

小川先生ブログ㉘(7月19日)

2020-07-28.png

小川先生ブログ28(7月19日)

ソフィアキッズ大倉山の子等との国語でのお勉強の一コマを紹介してみましょう。

日頃から子どもの成長のすばらしさを感じることが多くあります。

気持ちも高まり共に多くを学び合い知識量を増やしていきたいと強く思わさせてくれる一瞬・時でもあります。

ある日、「いろいろな文を読む」を中心に学習を進めていくと、私と勉強を始めた頃は要領が悪く、一つの設問の意味がわからないとそこで止まってしまい、先の設問に触れることが出来ませんでしたが、この時の学習時間では時間内に全体の設問に対応して、わからなくて飛ばした設問に後で丁寧に考え、答えを導き出すまでにもなって来ました。

問題文の設問に対応する力が身に付いていることを確かめることが出来た一日でしたが、このようなパターンって結構ありますよね。
表裏に問題が示されているプリントを配られて、表面ばかりに時間を取られて、裏面の問題に手を出すことも出来なかった等あります。
全体を見渡し、時間配分を考えて取り組んでいくことも重要なテスト対策の一つですね。

そして、ある子には、長い文を読み取る前に、どんな設問があり、何を求めようとしているか見通しを立てた上で、物語文や観察文・説明文などを読んでいこうと指導する場面があります。設問から入っていくと長い文も頭に入りやすくなりますね。

必要と思われる箇所に、線を引かせたり、印を付けさせるのも解法テクニック要素の一つとして声を掛けることがあります。
長い文の中に答えもヒントも書かれていることは当たり前のことですからね。当たり前の要素を浮き彫りにしてあげることにより視覚に訴え答えをいち早く導き出していくことが出来るのです。

中休みや学習の最後にこんな遊び時間も有効です。
「部首トランプ」遊びを通して、どんな漢字をどのくらい覚えているか勉強に取り入れてみました。カードをめくると『さんずい』が出てきました。
「さあ、知っている(さんずい)の漢字を書いてみようね。」
「えっ、さんずいか?そうだ・・・あと・・・!」
と、〔池・汽・海・活・洋・・・)
そして、もう一枚カードをめくると、『もんがまえ』
「もんがまえの漢字わからないよ!」
「そうか!じゃあ、もう一枚めくってみようね。」
「あっ!(にんべん)が出てきたよ。(にんべん)はわかるかな?」
『にんべん』
「にんべんの漢字なら知っているよ。」
すると、〔休・体・浜・住・何・作・他・・・〕
面白いように、スラスラと書いていきました。
部首トランプを通しながら、反射的に漢字を思い出しながら、描き示して行く姿はとても楽しそうで、もっと遊んでいたい様子を示してくれました。

闇雲に、漢字を覚えさせようとしないで、今までに学習した内容を掘り起こして行くのも楽しい「学習」の姿ですね。
また、学年の領域を超えて、知っている・見たことある・自分の名前に含まれているなどなど漢字を書き出す幅も多角的で面白みが含まれています。
この部首トランプの使い方もいろいろな工夫で違う遊びが出来ますが、他にも、新聞を使って漢字選びをすることも出来ますし、熟語選びと漢字学習の幅を広げていくことが出来ます。 
何人かの子どもと漢字探し遊びも良い意味での競争原理を高めて知識量をお互い高めていこうとする相乗効果も生まれて来ます。

「 勉強をしなさい!」と厳しい口調で勉強を強要するより、「一緒に遊ばない?」と部首トランプに時間を掛けた方が、子どもの心に頭に栄養素を与えることが出来るのではないでしょうか。

小川先生ブログ㉗ (7月12日)

2020-07-26.png

小川先生ブログ27 (7月12日)

今回は算数を学習して行く中での気付きを幾つかのテーマで伝えさせて頂きます。

①かけ算九九を暗唱できることが出来る様になったら

算数が得意で応用・発展問題にも良い力を発揮している子との学習で、「算数の面白さ・美しさ」を学習する事が出来ました。
その一つとして、『かけ算九九の表から学ぶ』がありました。先ずは、縦軸に掛けられる数、横軸に掛ける数を記載した「かけ算九九表」を渡し答えを記入してもらいました。

スラスラと答えを求め終わった子に、「この表から、何か分かったことをまとめてみよう。」と問い掛けました。初めはどう答えたら良いか戸惑いの表情。
「答えが一つしかないものに◯を付けてみよう。」と投げ掛けると、
(1)(25)(49)(64)(81)と印をつけ始めました。
そして、「あっ!」と
同じ掛ける数と掛けられる数を掛けた答えに印が付けられた事に気付いたのです。(1✖️1・5✖️5・7✖️7・8✖️8・9✖️9)
そして、その他の答え(4)(9)(16)(36)は、他にも2つずつ答えがあり、奇数個(3)個の答えがあることがわかりました。それ等にも違う印を付けると、同じ数を掛け合わせたところに印がつけられ、その数を対象の軸にして折り曲げると表を線対称の図形として捉える事が出来ました。

印を付けなかった答えはどんな仕組みになっているかも考察出来ました。

色とりどりの異なった色で塗られた表から『数の美しさ』『算数の楽しさ』を感じ取ってくれたのではないかと思います。

低学年のうちは、特に感覚を育てる事を意識して指導する事が重要と考えます。

②外部テストの誤答見直しをする中で

ある子との学習では、与えられた時間があまりにも早く過ぎ去るのを感じます。

問題文を読みながら必要事項にアンダーラインをしたり図式化してポイントを抑えるだけで反応があるんです。
「先生、どうして?」「あーそうすれば良いんだ。」と、私の説明を通しながら、自己分析をし自らの力で正解に導こうとする力が身に付いているので、単純に私の声を全てと思わないで考え方の一つとして捉え、その子の思考と照らしながら見直しをしている点が素晴らしいです。

導き方は多様ですよね。
答えを導き出すまでの過程をじっくり考えることや他の考え方を取り入れてようとする思考が育つことから算数の面白さを感じ取っていくことでしょう。

③定規と物差しの違いは

筆算を行わせる中で、鉛筆と定規を必ず持つように声を掛けています。フリーハンドで書いてもバツにはされませんが、あえて間違えをするような書き方をしている子には声掛けをしたいですね。  

ある子は、線の長さを測る方法・書き方に上手く対応できない要素が見受けられました。線が曲がってしまったり、筆圧が変わったりしてしまうんです。
線を引く時に必ず(0)をスタート地点としようとする子がいますが、線を引いたり、計ったりするのに「0」を常に起点としなくても良いですよね。
定規の中央に軽く三指を置き力まずに点と点を結び合わせるように引けるようになると良いです。
2点の間の長さを測る時に、どこから何cmか判断すれば良いわけですから、(0から何cmでなくても、定規の5cmの印から何cm)と測れば良いのです。応用力を発揮したいですね。どこを起点としても長さを測りとることが出来ます。
 
子どもは、本来、探究心を備え、知っていこう!追求していこうとする力を備えています。そこに気付き、育てていきましょう。

誰しもが「可能性の鍵を持っています。」

小川先生ブログ㉖(7月5日)

2020-07-18.png

小川先生ブログ26(7月5日)

ソフィアキッズ大倉山には、どの集団にもある様に、生真面目な子・気持ちの優しい子・遊び優先の子・我がままな子・自分の世界を持っている楽しい子・知力体力備わった子と存在しています。

この教室は学童保育だけではなく学習塾の要素を含んでおり、取り組み方はそれぞれ固有ですが、その対応の一例をスタッフや私の取り組みを挙げながら紹介してみましょう。

①課題を苦もなく自らの力で黙々とやり遂げていく子

入室後、手洗い・消毒を済ませ、連絡帳へ本日の課題を記載します。(全ての子が同様の事を行いますが、特にこの子等はスタッフに声を掛けられる前に進んで行う子が多いです。)

学習すべき内容がわかっていますから、学校の宿題・その他課題以外に申し込み制による個別授業や特別授業を適宜行っています。

時間に余裕がある場合は学習状況に応じて発展的な学習もスタッフが提示しています。探究心旺盛な子の何とも愉しげな様子にこちらも嬉しく思います。勿論、友だちとの遊びの時間も大事にしています。

② 課題に取り組む気持ちはあるものの取り掛かるまでに時間の掛かる子

学校で何か面白くない事でもあったかの様な雰囲気で入室し、スタッフの声掛けでやっと自席に座るも惰性のまま準備をしているかと思えば、和室へ行ってぼんやり。

隣に座りご機嫌を取りながらリズム回復へのスタッフの懸命なアプローチ!スタッフの奮起させる様な言葉掛けを受けてやっと鉛筆を動かす姿が見られるも保護者のお迎え時間近くになり焼きも気、やっと課題をやり遂げホッとする場面が。
しっかり学習に取り組ませ達成感を子どもに持たせたいと言う愛情があるが故の技です。

③学習に興味を持っているものの多くを望まず、課題が終わったら折り紙や読書と自分の時間を有効に使う子

真面目で丁寧さがあるが欲がない子っていますよね。
充てられた課題はスラスラと答え正答率も高く、この子の備えている力をより伸ばしていきたいと思うも、(お腹いっぱい)モードを出されたら、(デザート)も出せない状況になってしまいますよね。
あまりくどくど声掛けせず、本人・保護者・教室スタッフの三者の関係からその子の力を高めていきます。

④勉強に苦手意識を持っているのか、頭が痛い!気分が乗らない!となかなか自席に座らない子

優しさを備えた上で厳しく指導する気持ちを持っていないと、甘えだけで学習欲を見出せずに過ごしてしまう事が往々にしてあります。その子の為と思い、心を鬼にして厳しくあたることも必要善の事なのです。

ある時、甘えの構造を持っていた子が、1時間以上も自席を離れることなく集中して学習に取り組めたことは自信にも繋がった要素だと考えます。いずれやいずれ習慣化されて行く事でしょう。

⑤ちょっとわがままなのか、自分の思いが叶わないと泣きじゃくる子

対応が難しいですね。その子の精神・心理状況をしっかりと押さえていかないといけません。要因が家庭環境にもあるかもしれませんから、慎重に対応していかなければいけません。
心の声を聴いてあげる事が重要なのでしょう。
この子を取り巻く方々の思いを一つにしないと反映されていきません。ソフィアキッズのスタッフと保護者の方々とその子の良さを伸ばす方法論を語っていきたいと思います。

⑥・・・
と、学年も姿勢も性格も固有の子等が集まり、生活しています。その日その日に楽しいドラマが展開されています。
その子等の状態を見ながら指導するスタッフの力量に感心させられる事が多くあり、日々子育ての勉強をさせて頂いています。

小川先生ブログ㉕(6月28日)

2020-07-16.png

小川先生ブログ25(6月28日)

中学生の家庭教師宅で、学校からのお便りを見てビックリ‼️

〈7月1日から期末テスト週間〉

えっ!評価するの?評価出来るの⁈
休業明けにどこまで学校として責任を持って指導したのだろうか?
子ども等の休業中の学習の手当はしっかりと行なっていたと言う判断に基づくものなのだろうがやや疑問が残る。

評価をする為の要素なのだろうが、評価する事・優劣を付けること以上に大切な事が見失われていく様で不安に思った。

子ども等に適切な言葉掛けを投げかけた上でその様な判断をしているとは思うが、コロナウイルス対策を懸命に行って来た子ども等の心情をしっかりと受け止めて欲しいと願う。

今回は、ソフィアキッズ大倉山での子どもへの言葉の投げ掛けで気付いた一面を記載したい。

スタッフの協力のもと、子どもたちを育てると言う姿をいつも目にしているが、先日、
スタッフA先生が和室で行われる(ふでとも)のサポートに入る際、
「小川先生に見てもらいなさいね」とB 君に声掛けをして入室された。
「さあ、勉強しようね。」と私が声を掛けると、
B 君は、問題の意図がわからない様で、
「この問題わからないんだよ〜」と涙を浮かべて訴えるばかり、

そこに勉強中のC さんが鉛筆を止めて、
「B 君、泣くのはやめて考えようね。」
と優しく声を掛けると、B 君はその言葉が響いたのか、泣き声を抑え頑張ろうとする様子が見られた。
それでも、問題の意味がまだわからないのか、手が進まない。

そこにD 先生が優しく
「私と考えてみる?」と促すと
「うん。」と言って、先生と一緒に考えようとする様子が伺え、私もホッとしました。
さすが優しさを含んだ母親の様な愛情を持った声掛けに、その子は静かに受け止める様に、落ち着きを戻して来ました。

D 先生も手を拱いたのか、
「違う問題から考えてみようか?」
と、ほんの少し優しい問題を持ち出して、一緒に考え始める姿を見る事が出来ました。

子どもの学習したい内容・つまずきややる気を失った時にどの様に対応していったら良いか教わった様に思いました。

子どもとの関わりで優しい言葉掛けとその子にあった学習レベルの提示で気持ちも楽になったのでしょう。テクニックを教わりとても良い勉強になりました。

私がいろいろな角度から一生懸命教えようと思っても、その子にとっては(この問題は難しい)(今、深く考えたくない)とシャッターを下ろしてしまっていたんですね。そこを無理矢理考えさせようとせず、課題の内容のレベルは下がったとしても学習に取り組む姿勢を確保していった先生の子どもへの愛情に感謝の気持ちを抱きました。

そして、他の子のお勉強を見ていると、
A 先生が
「すごく頑張っているね。この調子で頑張ろうね。」
と優しく声を掛けて下さいました。もうその子のやる気モード全開!
私の声掛けにも耳を傾け、一緒懸命取り組んでくれました。

頭ごなしにあれやこれや課題を与えていっても学習効果は上がりませんし、無駄な時間がただただ過ぎるばかりですね。子どもの状態をしっかりと見て、その子の心に響く投げかけで有意な時間が流れることをあらためて学ぶことが出来た瞬間でもありました。

小川先生ブログ㉔(6月21日)

2020-07-12.png

小川先生ブログ24(6月21日)

相馬市の中学生徒会による医療従事者への激励メッセージ贈呈が保健センターで行われたと言う記事を読んで感銘を受けました。

生徒会役員等の手書きのメッセージのほか、主旨に共感した生徒等の感謝のメッセージを添えた心温まる激励のメッセージが手渡されたようです。
生徒等の自主性に基づき、彼らの心の声を素直な気持ちで「言葉に表現」し、伝えていった行動はとても素晴らしいですね。

彼らの行動は自らの意思に基づいて行われた行動なので、医療事業者の方々の心に強く響いたのではないでしょうか。
気持ちがこもった言葉は人を動かしますね。
「言葉の持つ意味」「言葉が伝える思い」『言葉は生きている』と言うことをあらためて教えていただいた思いです。

ソフィアキッズでは、保護者の皆様方に児童の生活の様子が伝えられる様に連絡帳や特別授業ファイル等に毎日記載しています。また、スタッフ相互の「その子理解」のためにファイルにも記載しています。

◯連絡帳には
「集中して取り組み着実に理解を深めています。時間に余裕が生まれたので、数独などのパズルも行う事が出来ました。=脳力も鍛えられました。=」

「所定時間内に解く事を一つの目標にしてお勉強を進めました。よく努力して、全体を見渡して解いていく力を高める事が出来ました。設問の指示に合わせて文脈から読み取る力をより高めていけるよう指導しました。辞書を積極的に引き、字句の理解を深めることも指導に加えました。」 

「集中して取り組んでいました。褒めてあげてください。問題文を読んで、わからない時は、絵や線分図を書いて考えさせていきましょう。」

連絡帳は、お子さんの体調や生活・学習面で留意する点を保護者の方に記載して頂き、スタッフはその子の様子を見て、特記すべき内容をお伝えします。
時には、その内容に対して保護者様からお言葉を頂くことがあります。言葉のキャッチボールが行われることにより、保護者とスタッフとの心の通いがスムーズに行われていき、お子さんの成長の一助になっていることを痛感します。

ソフィアキッズの学習システムは、
①保護者の方が用意された課題を自由に行う
②ソフィアキッズで用意したその子に合った学習プログラム(申し込み制)があり、②で指導した内容を以下の様にまとめていきます。そして、毎月末にまとめて保護者にお渡しして一ヶ月間の学習の振り返りをして頂きます。上記、連絡帳にも学習内容をお伝えしていますが、より学習の連続性を理解して頂くのに効果的な方法を取っています。

◯特別授業ファイルには
「大きい数のしくみ、数の読み書きや大小関係をとてもよく理解できています。次回の学習を楽しみにしています。」

「計算では筆算で求めることにより、正確性を高め、より速く求めていく事が出来ることを学びました。長さの単位(cm・m m)についてよく理解できていますが、かさの単位(ℓ・㎗・㎖)の関係性を求められるようにしましょう。」

「短い文を読むと言う単元では、主語・述語の関係を考えながら問題文を読み取る力を高めました。〔詩を読む〕では、同じリズムで構成していることを学び、詩の楽しさを味わうことが出来ました。(工藤直子さんの詩を読みながら、作者・登場人物が伝えたいことや心情を丁寧に学ぶことが出来ました。)」

この様にお子さんの学習の理解状況や繰り返しが必要な学習についても、保護者に伝えられていきます。

特別授業はお子さん一人一人の得手不得手に即応していますので、学校で学ぶ学習効果とは違った良さが含まれてきます。

小川先生ブログ㉓(6月14日)

2020-07-07.png

小川先生ブログ23(6月14日)

今回は言葉の持つ意味・その有り様について考えてみたい。 

安倍晋三首相は5月25日に記者会見を行い、
「世界では今なお十万人を超える新規の感染者が確認されていて、二か月以上にわたってロックダウンなど強制措置が行われる国もある。しかし、我が国では緊急事態を宣言しても罰則を伴う強制的な外出規制などを実施する事はできない。それでもそうした日本ならではのやり方で、わずか1ヶ月半で今回の流行をほぼ収束させる事ができた。」
と感染の封じ込めに成功したかのような発言をされていた、と報じられている。

この発表はベストタイミングと評価されていますが私たちの生活の在り方が厳しく求められている事は言うまでもありません。正に自粛から自衛の段階に移り個人個人が感染防止策を講じながら対応していかなければいけません。

6月4日の参院財政金融委員会で、麻生太郎財務相が、人口100万人当たりの新型コロナウイルスによる死者数が欧米と比べてはるかに少ないことについて、「国民の民度のレベルが違う。」と言った内容の発言があったようです。

コロナウイルスの流行下では、国同士が援助し合い協力を深めて行く必要があるのに、耳障りの悪い発言のように思います。
ましてや五大陸の連帯・平和の祭典を願った「東京オリンピック」が延期となっているこの時、言葉の重みを感じて慎重に発言して欲しいとも感じた。

言葉は生きている。

心地良い言葉のキャッチボールが、子ども等の心を揺れ動かす事を重視したい。

ソフィアキッズにて、あるスタッフは和室で休んでいる子に、
「今日の課題は終わったのね!時間があるならこの前の続きをやってみる?」
と、声を掛けると、読んでいた本を静かに片付けて、
「うん!」と嬉しそうに勉強机と進む姿に、笑みを浮かべてしまいました。子どものやる気って、ちょっとした声掛けから生まれますね。

そして、別のスタッフは、
「連絡帳に書いてもらえたの?今日は、褒める事がいっぱいあったんじゃないの?」
と、保護者のお迎えをそわそわしながら待っている子の背中に声を掛けると、
照れているのか?(書いてもらったっけ?)とか言いながら、ランドセルから連絡帳を徐ろに出して、無造作に連絡帳をスタッフに渡す姿は、その子の目一杯嬉しさを表した表現にも見えました。

言葉は生きているし、お互いの意思を尊重したり認め合う心の有り様を伝え合う意味ある行動の一つですね。

新型コロナウイルスで子ども等の行動も制限されています。休業要請の段階的な緩和の中、再び感染が拡大する不安を抱えながら、新たな日常に入る今、言葉の重みをきちんと抑えて行動していきたい。

小川先生ブログ㉒(6月7日)

小川先生ブログ㉑(5月31日)

小川先生ブログ㉑(5月31日)

2020-06-18.png

5月25日にコロナウイル緊急事態宣言を全面解除したことから,各事業者の休業要請も緩和され6月1日から学校も始まる見通しがついて来ました。

感染対策で少人数授業を行う関係から分散登校となるのはやむを得ない現状ではありますが、学習の遅れを丁寧に取れるように対応をしていって欲しいと願います。

この休業中での学習の進め方は皆異なっていた状況ですから,無理やり詰め込んだり教え込みは避けなければいけません。
時数合わせは弊害を生んでいきます。

この休業中に於ける宿題を見てみると,学校の方針・対応にかなり違いがありました。

①丁寧にプリントで毎日の課題を示す学校
②算数◯◯ページまで行うことと淡々と提示する学校
③オンライン授業をしている学校
④ビデオ化した授業内容を家庭に届ける
⑤担任から生活状態を気遣って手紙を生徒に送る
⑥臨時登校日を設けて子ども等に安心感を持たせた学校

と,児童への気遣いや学習提示に違いがあり、子どもの気持ちの落ち着きや理解度の格差は大きいのではないかと感じました。

また,説明・指導無しで新学年の教科書を進めさせていた学校では,学校再開になったらどこまで学習のフォローをしてくれるのだろうと疑問に思いました。

保護者の方や兄弟が教えてくれた子もいたとは思いますが全員ではないはずです。
夏休みも短くなることは必至ですが、夏の暑さに負けないよう学習に集中できるシステム・環境作りも丁寧に検討して欲しいと願います。
最低限学ばなければいけない要素・観点を繰り返しの学習で補っていかなければなりません。

最終学年の小学校6年生と中学校3年生を優先として放課後の補習などに多くの学習指導員を確保する方向性が出されていますが,教員の免許証制度が変わっている中で教員を確保して行くのも難儀なことであろうと推察します。
   
子ども達が単元内容をどこまで理解し定着しているか確認を行い,学年末に於いて年度内に教わるべく内容が未履修で内容にしなければなりません。
コロナが生んだ歪みの年代にしてはいけないのです。

今後の新しい生活様式・学校のあり方が問われてきますが、デジタル学習・タブレット端末の準備と子どもの新たな学習環境作りを丁寧に考え導入していける様にしなければなりません。

子ども達の心の根っこにある気持ちは,クラスメイトとの繋がりを求めています。
皆と同じ環境下で学習をして欲しいと願っています。
子どもが安心して学習に取り組めるのは、他の子との繋がりから始まります。
子ども達が最も求めているのは、[友だちと一緒に遊んだり、多くの体験・活動をしていく。]ことでしょう。

学校教育法
第二十一条 義務教育として行われる普通教育は、教育基本法平成十八年法律第百二十号)第五条第二項に規定する目的を実現するため、次に掲げる目標を達成するよう行われるものとする。
一 学校内外における社会的活動を促進し、自主、自律及び協同の精神、規範意識、公正な判断力並びに公共の精神に基づき主体的に社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度を養うこと。
二 学校内外における自然体験活動を促進し、生命及び自然を尊重する精神並びに環境の保全に寄与する態度を養うこと。
三 我が国と郷土の現状と歴史について、正しい理解に導き、伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛する態度を養うとともに、進んで外国の文化の理解を通じて、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。
四 家族と家庭の役割、生活に必要な衣、食、住、情報、産業その他の事項について基礎的な理解と技能を養うこと。
五 読書に親しませ、生活に必要な国語を正しく理解し、使用する基礎的な能力を養うこと。
六 生活に必要な数量的な関係を正しく理解し、処理する基礎的な能力を養うこと。
七 生活にかかわる自然現象について、観察及び実験を通じて、科学的に理解し、処理する基礎的な能力を養うこと。
八 健康、安全で幸福な生活のために必要な習慣を養うとともに、運動を通じて体力を養い、心身の調和的発達を図ること。
九 生活を明るく豊かにする音楽、美術、文芸その他の芸術について基礎的な理解と技能を養うこと。
十 職業についての基礎的な知識と技能、勤労を重んずる態度及び個性に応じて将来の進路を選択する能力を養うこと。
 
 
上記の学校教育法に基づき、子ども等は、創意工夫を重ね,子ども相互の関係を密にしながら、社会の縮図として存在する学校から多くのことを学び、成長していきます。学校行事や課外活動・遊びの活動の中から人間形成されて行くことは言うまでもありません。
コロナウイルスにより、この子等が学ぶべき要素を失う事実を最小限に留めるよう知恵を出し合っていかなければいけません。

学校現場は、子ども等の素直な気持ちに寄り添い、感性・意欲を高めていける様、力添えして欲しい。

小川先生ブログ⑳(5月24日)

小川先生ブログ⑳(5月24日)

2020-06-14.png

最近の子ども等は日記を書く習慣を身につけているのだろうか?

お勉強の際に、ふとそんな疑問が浮かんだ。

日記を書き続けることにより、自分の生活を振り返ることが出来るし、行動・考え方を見つめ直すことが出来ますね。 
そして、自然と文章表現力・構成力が身に付き、読書にも興味が湧いて来ます。
物語文や観察文・紀行文などを読んだ時の読解力・構成力が高まると共に感想文をまとめて行く時の素地にもなっていきます。

日記を書く上で一日の振り返りをしていきましょう。
その気付きを、以下の観点を基本としながらメモをしてみましょう。
 
初めは単語・箇条書きでも良いですね。 
ポイントとなる言葉・楽しかったこと・面白かったこと・会話などを書き出して行きましょう。 《いつ・だれが・なにを・なぜ行い・どう感じたか》
を、自分の思いつくままメモした内容を、自分史の1ページとして書き上げる動作を繰り返していけば良いのです。

時間も長時間掛ける必要はありません。

「例えば、○月

<<前のページへ12345678

アーカイブ

このページのトップへ